今年、6年目を迎える森選手は昨年まで使用するバットの型(モデル)を1シーズン中に数回、変更していたのですが今年はキャンプから一貫して同じ型のものを使い続けてこられました。
本体の形状だけではなくヘッド部分は常に先端から15㎜の深さでくり抜きを行ない、重量は880g±5gという厳しい管理基準の元、提供するバットを画一化し、精度をキープし続けてきました。
今後も進化していく バッティングスタイルやレベルに応じた森選手の要求に対処すべく我々バットクラフトマンは一層の努力を続け、誇りと信念を持ってバットを製造していく所存です。
武生工場 バット製造課 課長 熊谷 昌典(向かって左)
山崎 博史(向かって右)
有原投手が投球時、グラブを持つ手を引く際に内旋しやすくして投球を安定させたいという要望に対する手段として小指2本入れ構造を設計しました。
結果、引き手の握る力は強くなるのですが反面、型崩れしやすくなることもあるのでグラブ全体の型付けや補強面に注意を払ってきました。
来年も最多勝投手の使用するグラブをしっかりバックアップしていきます。
グラブ生産技術開発センター
縫製部&プロスタッフフォロー 角正 義弘
千賀投手が投球時に引き手となる左手の平とグラブ平裏部が汗で滑り、バランスを崩したり力がロスしたりしない様、理想となる素材を探索した結果、バッティンググラブ用素材にたどり着きました。
これは起毛調の肉薄人工皮革材でグリップ力や防滑性に優れたもので大変気に入って頂いてます。
また千賀投手よりさらなる投球バランスの向上を目指すために昨年モデルをベースに段階的に3段階、グラブ全体の大きさも調整して提供させてもらい、結果として一つの大きさのものに固定頂きました。
来シーズンもさらに崇高なご要望に応えていきたいと思います。
グラブ生産技術開発センター
縫製部&プロスタッフフォロー 角正 義弘
今シーズンは昨年よりさらにレベルアップを目指す源田選手の理想とするフィーリングを持つグラブを作り上げるのに試行錯誤を繰り返してきました。感覚差の若干のブレや方向性のズレなども有りましたし、これで嵌まったと思ったら型の持続力が少し弱かったり等、グラブクラフトマンとして本当に色々考える事、勉強する事が多い一年で源田選手には逆に感謝する気持ちで一杯です。でも後半、提供させて頂いた数種の新型をベースに同選手が目指す手入れ感や捕球感はあらためて掴めた感じがするので来シーズンはその感覚をカタチにする技術をさらに極めていきたいと思います。
グラブ生産技術開発センター
縫製部&プロスタッフフォロー 角正 義弘
©SEIBU Lions ©Hokkaido Nippon-Ham Fighters
©Fukuoka SoftBank HAWKS